
子供がスポ少をやめました



後悔しなかった?それとも辞めてよかった?
この記事では、スポ少を辞めてよかったこと、後悔しないためのポイントを紹介しています。
- スポ少やめたことに満足しているか?
- スポ少をやめることを躊躇してしまう理由
- やめて良かったと思えた理由
わが子が約3年間スポーツ少年団に在籍。役員の経験もある筆者の体験談を元に執筆しています。
3年間頑張ったスポ少をやめた
わが子が、3年間続けたスポ少(スポーツ少年団)をやめました。
わが家の場合は、子供から「やめたい」と言ったわけではありませんでした。
所属していたチームの活動内容、子供や親、それぞれの気持ち、家庭の状況などを総合的に判断し、最終的に「家族として仲良く暮らしていくためにはやめた方が(家族にとって)良いと思う」と話し合い、「スポ少をやめる」という形をとりました。
スポ少をやめることを躊躇してしまう理由
所属しているチームにもよりますが、子供のスポ少はなかなかやめることができません。
その理由としては、以下のような理由があります。
- 子供の好きなことを奪ってしまう
- チームをやめることで子供の友達関係が変わってしまう
- チームをやめることで子供の居場所をうばってしまう
- チーム内ですでにレギュラーになっている場合など、やめると言い出せない
特に、親が子供の習い事をやめさせてしまうことにより感じる子供に対する「罪悪感」はとても苦しいものです。
そのため、単純に子供のスポーツ活動を楽しむ親がいる一方で、どんなに苦しくても子供のために頑張ると覚悟を決めて頑張っている親もとても多いのではと思います。
また、競技チームの中でレギュラーや中心選手になっている場合なども「辞めにくい」と感じてしまうかもしれません。
スポ少、やめて後悔した?
正直に言うと、最初はスポ少をやめたことを後悔しました。
スポ少をやめてしばらくは、子供が「寂しい」と泣く姿を見てきたからです。その度に、
「やめさせない方が良かった?」
「私がもう少し我慢していれば…」
といった後悔や罪悪感に押しつぶされそうな気持になりました。
しかし、数か月過ぎた頃、子供の方から「スポ少をしていた頃も良かったけど、今の生活も幸せ」ということを直接伝えてくれました。
理由としては、「家族で旅行やお出かけに行ける」「休みたい時に休める」「好きなことができる」といった理由を伝えてくれました。



チームをやめたら、チームで仲が良かった子にもう一緒にいてもらえないという気持ちがあったようです…



しかし、チームをやめた後、それまでのチームメイトが普通に接してくれたことも安心したようです。
スポ少で得られるメリット
わが家の場合、スポ少に所属することで得られたメリットはこのようなものがありました。
- 競技スキルの向上
- 運動能力の向上
- チームのメンバーとの絆が育まれる
- 挨拶や礼儀、マナーが身につく
スポ少のデメリット
スポ少(スポーツ少年団)の活動状況や運営方針は、各チームで異なります。それぞれ所属したチームや競技性の違いはあるかと思いますが、私が、わが子を通じて経験したスポ少の問題はこのような意見が散見されていました。
- 過度な練習頻度
- 勝利至上主義
- 指導者の質
- 費用
JSPO(公益財団法人日本スポーツ協会)の2023年(令和5年度)【暴力行為等相談窓口】に寄せられた相談件数は485件と、過去最多の件数になっています。
勝利至上主義による子供の体力や成長度合いに見合っていない練習時間や活動内容、勝ち負けや結果を重視するあまりに、指導者や保護者の方が過熱しすぎる状況などは、子供の体力や精神的な負担になってしまうでしょう。
また、多すぎる試合や遠征などは、毎週末の土日がスポ少の活動で潰れてしまい、親の体力や精神的な負担になります。
試合や遠征の際にかかる費用なども、家庭の状況に応じて大きな負担になるでしょう。
所属しているスポ少の活動内容や運営方針、各家庭や子供の気持ちなどをよく聞いて、子供や家族にとって最良な判断をするのが良いと思います。
スポ少をやめることでよりメリットを感じるケース
スポ少をやめたことに満足できるかどうかは人によっても、また各家庭の状況によっても異なります。
スポ少(スポーツ少年団)をやめたことについて、「辞めて良かった」と考えられる理由には様々な理由が考えられます。
- 過度な練習をしなくてすむ
- 学校生活への影響がなくなる
- 家族関係の悪化が防げる
- スポ少以外の活動に専念することがプラスになることもある
子供への過度な練習は、身体への影響が懸念されています。
JSPO 日本スポーツ協会【スポーツ少年団とは スポーツ少年団組織と活動のあり方の解説書(pdf)】によると、スポ少(スポーツ少年団)活動の無理のない活動量は、以下のように書かれています。
単位団活動の目安としては、平日では 1 日 2 時間程度、休日・祝日では 1 日 3 時間程度まで、1 週間に 2、3 回が無理のない活動といえるでしょう。JSPO 日本スポーツ協会 ガイドブック スポーツ少年団とは スポーツ少年団組織と活動のあり方の解説書(pdf)より引用
成長期の子供の身体は、大人の身体とは構造的に違います。そのため、子供に対する過度な練習は、成長を阻害したり、怪我のリスクが高まったりする恐れがあります。
JSPO 日本スポーツ協会では、単位団活動の目安としては、平日では 1 日 2 時間程度、休日・祝日では 1 日 3 時間程度まで、1 週間に 2、3 回を無理のない活動と提示しています。
しかし、チームによっては週4~週5の練習が普通というところもあります。



わが子が所属していたチームの活動量は週5日、土日祝は練習試合or遠征といった感じでした。
また、絶対にあってはいけないことですが、もしも所属しているチームの運営がこのようなものだとしたら、
このような運営は【子供のことを大切にしているチーム】とは言えないと思います。
- 長時間の練習や罰走
- 暴言や暴力
- コーチが絶対的な権力を持つ運営方針
- コーチや親、運営に関わる人の意見や考えが言えない雰囲気
また、試合や遠征が多すぎると、学校生活への影響や生活リズムの乱れが生じます。
また、働き方や家族構成などが多様化する現代では、スポ少の活動や練習への絶対参加、お茶出し当番、試合や遠征の車出しなどに参加するのが難しいという家庭の状況もあるでしょう。
練習への絶対参加やお茶出し当番などもそうですが、試合や遠征の頻度なども、家族単位で所属しているチームへの理解がなければ、スポ少を続けることはとても難しいです。
そのため、家族の中でも、お母さんやお父さん、どちらか一方がチームの運営や組織の運営方針に納得できない場合などは、家族の中でも意見が対立しながらスポ少の活動を続けることになってしまいます。



実際に、チームの中でも片方の親だけで活動に参加している家庭も多く見てきましたし、わが家もチームの活動量が多くなるにつれて家庭内のケンカも多くなってきていたという状況でした。
やめてよかったと思えた理由
最初は、スポ少を辞めたことを後悔していたわが家でしたが、最終的にはスポ少を辞めてよかったこともたくさん見つけることが出来たと感じています。
- 家族の時間が増えた
- スポ少以外の興味や関心が広がった
- 生活リズムが安定した
わが家の場合は、最終的にはどちらかの答えの方が良かったというよりも、それぞれの良かったところやデメリットも知ることができたと感じています。



わが家は元々、子供が一緒にいてくれる限られた時間はたくさん旅行や思い出を作りたいという教育方針でした



何を大切にするかは人それぞれ違って良い
実際に、スポ少以外にも子供の個性や才能を引き出せる活動はスポ少以外にもたくさんあり、スポ少活動だけが全てではありません。
まとめ
スポ少を辞めることは、必ずしも悪いことばかりとは限りません。
家族として大切にしているものや、子供の様子、家庭の状況、子供がどうしたいかということなどを考慮して、最適な選択をしていくことが大切です。
それでは

