【スポ少】スポ少を辞めて後悔する理由とは?反対に「スポ少を辞めてよかった」と思うのはどんな時?

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筆者

小学生の子供がスポ少に所属しています!親子共に頑張る!と入団したものの、練習時間が長すぎたり、親の負担が増えたことでスポ少にかかりきりになってしまったという声もよく聞きます

もやもやくん

スポ少を辞めて後悔するのはどんな理由が多い?反対に、辞めてよかったと思うのはどんな時?

この記事では、スポ少を辞めて後悔するのはどんな理由が多い?また、辞めてよかったと思うのはどんな時?といった事例を筆者の経験を元に紹介しています。

筆者の経験

わが子が約3年間スポーツ少年団に在籍。役員の経験もある筆者の体験談を元に執筆しています。

「スポ少を辞めるか悩むけど、後悔はしたくない」また「スポ少を辞めてしまって後悔している」 といった悩みを多く聞きます。しかし、反対に「スポ少を辞めて良かった」と感じるケースもあります。

「スポ少を辞めるか悩んでいるけど、後悔しない選択をしたい」「スポ少を辞めた体験談が知りたい」といった悩みに答えます!

この記事では、筆者が体験したこと、実際に見聞きした意見などをまとめましたので、参考にしていただけると嬉しいです。

目次

スポ少とは?

スポ少とは、スポーツ少年団を省略した呼び方です。

スポーツ少年団とは1962年に発足され、単位スポーツ少年団、市区町村スポーツ少年団、都道府県スポーツ少年団、日本スポーツ少年団の 4 つの段階で構成・運営されています。

また、住民スポーツの総体である体育・スポーツ協会や教育委員会とも連携して青少年の健全育成に努め、以下のような理念を掲げています。

  • 一人でも多くの青少年にスポーツの歓びを提供する
  • スポーツを通して青少年のこころとからだを育てる
  • スポーツで人々をつなぎ、地域づくりに貢献する

この記事ではスポーツ少年団の呼称をスポ少と記載しています。

スポ少を辞める理由

スポ少を辞める理由は人それぞれですが、ここでは実際に筆者が体験したり聞くことが多かった理由を紹介します。

筆者が在籍していたスポ少は、年度に関係なく「新しく入団したり」反対に「辞めていったり」といった人の入れ替わりが比較的多くありました。

その中で、筆者が経験した「スポ少を辞める」際に多かった理由をまとめてみました。

  • 子供が辞めたいと言っている
  • 別チームへの移籍がしたい
  • 親がスポ少の活動を負担に感じている
  • スポ少の活動が私生活に影響を及ぼしている
  • 家族単位でスポ少活動に参加できない
  • 転勤や引っ越しなどの家庭の事情

人それぞれ価値観や大切にしているものが違いますので、辞める理由もそれぞれです。

また、転勤や転校など、家庭の理由で辞めるという場合もあります。

スポ少をやめて後悔する理由

スポ少をやめて後悔する理由には、以下のような理由があります。この理由は、実際に私が経験したことも含んでいます。

  • 子供が辞めたくなかった
  • 地域のつながりや交流がなくなった
  • 子供の成長が見れる場所が少なくなってしまったと感じる場合

子供が辞めたくなかった

 まず一つは、「子供がスポ少を辞めたくなかった場合」です。

子供の意思とは別に、「スポ少の活動を親がしんどい」と感じていたり、「保護者同士の揉め事」で辞めてしまうなどの事例が当てはまると思います。

親が子供の気持ちや意見に耳を傾けてくれなかったり、受け止めてくれないことは、子供にとってはとても悲しいことです。

また、親が子供の意見を聞かないことが続くことで、子供は「どうせ言っても無駄(自分の意見は通らない)」という気持ちを持ってしまうかもしれません。

また、子供にとっては「自分で決めた決断ではない」ため、納得できずに「辞めたこと」に未練が残る場合もあるかもしれません。

もやもやくん

そのような状態のわが子を見ることは、親としてはとてもつらいですよね

つながりがや交流がなくなる

スポ少を辞めることで、子供同士や、保護者同士のつながりがなくなってしまう場合も考えられます。

特に、チームスポーツや活動量が多いチームは、

  • 練習量の成果が見える
  • 仲間・友達との絆が深まる
  • 保護者同士の団結にも繋がる

といったメリットもあります。

団体競技としては、練習に時間をかけた分「チームとしての結束」やチームメイトとの繋がりは強くなります。

そのため、自分の子供の成長だけでなく、チームの子供達の成長を保護者同士で共有できたり、保護者同士の情報交換などができたりといった場でもあります。

スポ少を辞めることで、親だけではなく「子供の居場所やつながり」がなくなってしまうと感じる場合、それがスポ少を辞めて後悔したというケースにつながることもあります。

スポ少は子供の成長が見れる場所

スポ少活動は、小学生年代という特性から、「親のサポート」がある程度ないと成り立たないのも事実です。

普段の練習の送迎だけでなく、土日は練習か試合のどちらかで潰れるということも珍しいことではありませんし、普段の活動に加え、試合の手伝いや子供たちの引率なども含めてやることが結構あります。

筆者が在籍していたチームでは主にこのような保護者のお手伝いなどがありました。

  • お茶出し当番
  • お茶出し当番の際に練習時子供の体調不良の対応や怪我の手当て
  • 試合や遠征の際の車出し
  • 試合や遠征の際のスコアラーや試合の手伝い
  • 役員・学年ごとの役員(集金・備品発注・お茶出し当番決め・祝勝会などのお店の予約や行事の企画・学年別の大会などの引率)

しかし、スポ少は普段の練習も含め「子供の技術面、精神面の成長などを感じることが出来る場所」でもあります。

普段のお手伝いは大変ですが、子供から「試合でこんなことができた!」「嬉しかった!」などという話が聞けたり、技術面、精神面の成長などを感じることが出来る場面も多くあります。

筆者

正直この瞬間を見ると辞めれないという保護者の声を多く聞きました

そのため、「スポ少活動で土日が潰れる」「家族の時間が取れない」などといった理由で家族の理解が得られないケースも多いです。

しかし、逆に言えば、「土日は親子でスポーツ活動に参加できる」とも言えます。

これが楽しい、家族の思い出になるという考えであればスポ少活動はとても充実したものになると思いますし、子供にとっても「お母さんお父さんが応援に来てくれた」「お母さんお父さんが一緒に活動してくれている」といった子供にとっても嬉しい経験になると思います。

しかし、もし家族の中でも、お母さんやお父さん、どちらか一方がスポ少活動に積極的ではない場合などは、家族の中でも意見が対立しながらスポ少の活動を続けることになってしまいます。

スポ少ではなく「家族旅行」や「他のアクティビティ」などで家族の思い出を作りたいという考えの場合は、スポ少の活動が負担に感じるかもしれません。

もやもやくん

筆者が在籍していたスポ少では、スポ少活動に関わるのは「お母さんのみ」もしくは「お父さんのみ」といったご家庭も多かったです。

スポ少辞めて良かったと思うケース

私が個人的に考える「スポ少を辞めてよかった」と思うケースを紹介します。

具体的には、「スポ少」を辞めたことで以下のようなことがメリットになる場合です。

  • 家族の時間が取れる
  • スポ少以外の活動も体験できる時間が確保できたり、興味の幅が広がる
  • 学校の宿題などをやる時間が確保できる
  • 子供の身体の成長に合った活動ができる
  • 時間や心の余裕が心の安定につながる

活動量の多いチームでは、「試合や遠征で土日が潰れる」ということも珍しいことではありません。

お茶出し当番や、役員など普段の活動、試合や遠征の際の手伝いや子供たちの引率なども含めてやることが多いです。

活動量が多くなれば、それだけ「他のことをする時間」はなくなりますので、スポ少に在籍している時は「スポ少の活動」にかかりきりでした。

スポ少を辞めることで、「家族の時間がとれる」「きちんと宿題ができる」「自分の時間がとれる」というメリットがあります。

筆者

家族旅行などにたくさん行って、思い出を作るのも良いですね◎

また、安定した生活をすることで、心にも余裕が生まれます。

絶対にあってはいけないことですが、スポ少活動に以下のような行為がある時は、私は「辞める」一択です。

  • 子供が安全・安心にスポーツを楽しむことを害する行為がある時

スポーツ少年団が掲げている基本理念にもあるように、子供にとって大切なことは「楽しい」という気持ちが根本にあることです。

競技をする子供たちのことを一番に考える・大切にする、なおかつ保護者の意見にも耳を傾けてくれる風通しが良いチームであれば理想ですが、残念ながらそのチームのやり方にこだわり、保護者の意見に耳を傾けないチームもいまだに多く存在します。

所属する団体やチームがそのような運営方針の場合、個人の力でチームを変えることはほぼ不可能ですので、移籍やチームを変えるといった方法が良いと思います。

スポーツにおけるハラスメントの問題

スポハラとは『スポーツ・ハラスメント』を略した言葉で、スポーツの現場において「暴力」「暴言」「ハラスメント」「差別」など、安全・安心にスポーツを楽しむことを害する行為のことを指します。

公益財団法人日本スポーツ協会によると、スポーツの現場でハラスメントが起こる背景に以下の理由を挙げています。

スポーツ現場で「スポハラ」が起こる背景には、“スポーツがもつ特殊性”が要因になっています。

スポーツがもつ特殊性とは以下のようなものが挙げられます。
勝利至上主義/集団主義/許容・受容/権力関係
負の連鎖/指導者の知識不足/指導者への依存 など

これらの要因が行為と重なり、「スポハラ」として表出します。

公益財団法人日本スポーツ協会 「NO!スポハラ」HPより引用

JSPOでは2013年に「スポハラ」による被害を受けた方の相談先として「スポーツにおける暴力行為等相談窓口」を設置していますが、2024年に相談窓口に寄せられた相談被害者の約8割が高校生以下となっており、うち小学生が被害者となっている相談が約5割を占めていたそうです。

また、相談者(通報者)は、保護者からの相談が6割以上を占めています。

この状況から、小学生という年代では、ハラスメントや不適切な行為に気付きにくい、声を上げにくいといった状況なのではないか?と個人的には思います。

また、スポーツ特有の集団心理や同調圧力、また、スポハラに耐えた後で褒められたり、試合での結果があたかもスポハラに耐えた結果であるかのような不適切な原因帰属を行うことで、それがハラスメントであると認識したり、表面化することが難しくなる場合もあります。

スポ少のコーチや指導者は、基本的にボランティアで指導に関わっていただいている方も多いと思います。

そのため、スポ少では「コーチが来てくださっている」「やっていただけている」という尊重の気持ちを持つことは大切です、しかし、そういった気持ちが行き過ぎて、「やっていただけているのだから」「コーチが来て下さっているおかげで練習が出来るのだから」といった理由で、子供が安全・安心にスポーツを楽しむことを害する行為をそのままにすることは違うと思います。

子供年代における長時間練習の弊害

日本のスポーツをしている子供達の練習量が多すぎることが、今問題視されています。

その背景にあるものは、【練習したらしただけ上手くなる】、逆に【苦しい練習をしなければスポーツは上手くならない】といった価値観がいまだに多くの日本人に根強く残っているからだと個人的に感じていました。

筆者

相手チームよりも練習量が少なかったから負けた、だから練習量を増やせば勝てるはず、そのために試合に負けたら帰ってからも急遽練習

もやもやくん

受験や勉強、習い事などもそうですが、「誰よりも上手に何かをするためにはとにかく量を」という考え方になりがちです

しかし、「長すぎる練習時間」が問題視されている背景には、その弊害があるからです。

小学校という年代でのスポーツにおける長すぎる練習時間のデメリット

  • 体や心に負担をかける
  • オーバーユース(身体の使いすぎ)によるケガのリスクが高まる
  • 身体の成長に悪影響を与えることがある(子供の骨や筋肉は発達途中にあるため)
  • スポーツ障害のリスクが高まる

長時間の練習における一番のデメリットは、やはり子供の心身にとっての負担になることです。

特に子供の身体は成長過程であり、過度な練習は怪我のリスクや心身に悪影響を与えます。

さらに普段の練習が長時間になると、毎日の練習だけで精一杯になり、学校や宿題、家族との時間やリラックスするための時間さえなく、子供にとって健全な日常生活を送ることが困難になります。

逆に、適切な活動量でスポーツをすることのメリットを紹介します。

  • 体を休めることができる(怪我のリスク、コンディションの良い状態でスポーツに取り組める)
  • 学校とスポーツの両立ができる
  • 家族との時間が取れる(安定した心があってこそスポーツに取り組める)
  • 自発的な意欲につながる(心に余裕がある)

小学生という年齢では特に、健やかな心身の発育がとても大切です。

身体の発育はもちろんですが、安定した心と身体があってはじめてスポーツに取り組めます。

過度な運動は子供の体と心を疲れさせる可能性もありますし、慢性疲労の状態では良いパフォーマンスで競技に取り組むこともできません。

筆者

わが子が在籍していたチームは土日祝も基本的には練習試合や遠征だったので、宿題や学校のことも出来ず、疲労も溜まったまま日々をこなす毎日でした。

もやもやくん

このようになってしまうと本末転倒です

わが家の場合、このような長時間の練習はチームとしての方針であり、子供が自発的にやりたいと言って行っていた練習量ではありませんでした。本来であれば、競技をしている子供の「やりたい!」といった「自発的な練習」こそ意味があるはずです。

「練習のしすぎを止めてあげるのは、本来指導者や周りの大人の役目」です。

筆者

チームでも団体でも、「個」というものが集まって団体になるはずです。

もやもやくん

だからこそ、「個」を大切に扱って欲しい

チームの雰囲気も大切

スポ少といったチーム、団体、チームスポーツなど、誰かと一緒に行動したり、活動するためには「協調性」や「みんなで助け合うこと」はとても大切です。

しかし、誰か一人の「価値感」や「考え方」を正しいと強要されたり、押し付けられることは違います。

子供にはない、保護者の「ちょっとおかしい」という感覚も大切にするべきだと思います。

「理不尽な行為に耐えるのは社会に出た時のため」「辞めると逃げ癖がつく」などといった意見もあると思いますが、個人的には、時には【逃げる】【辞める】方が長い目で見た時に「良かった」と思える場合もたくさんあると思っています。

「つらい」「辞めたい」という気持ちの感じ方や、我慢の限界などは人それぞれ違うため、それは人には決められないことだと思います。

筆者

だからこそ、『自分の気持ち』を大切に

まとめ

スポ少に限らず、何かを辞める時はとても勇気がいりますし、辞めた後のビジョンも想像ができず「辞めて後悔しないだろうか?」と、とても不安になりますよね。

「辞める」「続けるか」どちらか2択ではなく、状況によってチームに 「相談」したりも良いと思いますし、第三者の意見を聞くのも良いと思います◎

この記事では、私自身の経験を元に、スポ少を辞めて後悔するのはどんな理由が多いのか?反対に「辞めてよかった」と思うケースなどを紹介しました。

スポ少活動で悩んでいる方の参考になると嬉しいです

それでは

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